どんなに辛い過去でも人生は最高と捉える事ができる人
訪問介護で知り合ったおじいさんがいます。
87歳でお一人で住んでおられます。
週に一回、お食事を作りに行ってますがいつも温かく迎えてくれます。
味付けがお好みにあうか聞くと
「昔、戦争で陸軍にいたから食べられない経験してきた。
食べられるだけありがたい。
人に作ってもらった料理は美味しいにきまっとる。」
人に作ってもらった料理は愛情が感じられるとおっしゃいます。
さらにお話を伺うと、おじいさんが産まれた時に母親がなくなって祖母に育てられたこと。
その祖母は実の祖母ではなかったけど、とっても可愛がってもらったこと。
戦争が始まり、海軍で一年間船で生活したこと。その生活は厳しくて先輩からよく殴られたこと。
戦争で東京に原爆が落ちた時はその船からB29の戦闘機がたくさん見え、爆弾が投下されるところを見ることしかできなかったこと。
悔しくて悔しくて、でも自分1人では為すすべもなかったこと。
もう、ここまで聞いたたけで
すごい人生を歩んでおられます。
でも悲観的じゃないんですよ。
「そういう経験したからこそ、長生きして元気にしていられる。
つ辛かったけどこうして体も強く鍛えてもらえた。」とおっしゃいます。
これがもし自分に母親がいなくて、血の繋がりのない祖母に育てられた
先輩に殴られて骨折ったし、満足にご飯が食べられなかった、最悪な人生だと
思えば、ここまで長生きされてなかったと思います。
この訪問介護のお仕事をして一番感じることは、長生きの高齢者の方は、常に感謝の言葉を発しられます。
いつも「ありがたい」や「大事な時間をうちに来てもらってありがとう」感謝の気持ちを述べられます。
- 作者: 五日市剛
- 出版社/メーカー: マキノ出版
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この本にも書いているように
意思を変えれば意識がかわる。
「ありがとう」や「ツイてる」という言葉を使うだけで感謝がうまれ自分が魔法にかかると言うことが
書かれています。
こういう事を、長い人生を生きてこられた高齢者の方達は自然とされているんだと思いました。
人生で学んだことは一生自分の宝になると、改めて勉強になりました。
私も感謝する人生を送りたいと心から願い、そうなれるよう、日々「ありがとう」の言葉を気持ちを出して行こうと思いました。